羊刃殺の説明

羊刃殺

 

命式において この組み合せが 羊刃殺となる。

日干   甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸

     ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  

干支   卯 辰 午 未 午 未 酉 戌 子 丑

 

性格は破壊と再生・対立と共和・葛藤と平穏・不和と調和を独善的というか独断的に判断し偏りがちな面が強いのでどちらかに偏りやすい傾向が有るので、良い方向に出ればカリスマ性を発揮でき良き指導者になれる人もいるがそれはその人の生まれ育った環境に大きく作用するので命式だけで判断しないことが前提になる。

 

例えば

十二運で見ると順旋・逆旋によって変化しますが陽の日干には帝旺、陰の日干だと冠帯となる。なので吉凶両極端の働きをするのですが、良い場合は偏官七殺を止めることが出来ますがどちらかというと悪い方になることが多いのです。

 

多くの星は命式の場所によってその働きに強弱があるのですがこの星はそんなことはなくどの場所にあっても同じ力で凶害を発揮して怯むことが無いのです。

 

簡単にいえば子・丑・辰・午・未・酉・戌を持っている人は日干に応じて羊刃殺になりますので自分になくとも自分と起合する相手・大運・年運が巡ってくればこの羊刃殺を差し出すことになります。

 

<羊刃殺の三つの現れ方>

 

1.命式羊刃殺

 

自分の命式の四柱の支に、初めからついている、いわば宿命として身についている 羊刃殺

のことです。年支・月支干・日支・時支のどこにあっても凶の力は同じです。

変換と共にある時だけ、 その必殺の凶暴性を抑える作用をすると同時に、羊刃殺自体の凶害を弱められる。

 

2.隠れ羊刃殺

 

命式の四柱に直接現れていなくても、起合によって 呼び込まれてくる星が 羊刃殺の場合は、この 羊刃殺がたちまち三合の主人公に収まって、合全体に 羊刃殺の性格を与えてしまうのです。つまり隠れているからです。

 

木局  羊刃殺   火局 午 羊刃殺  金局 酉 羊刃殺  水局 子 羊刃殺

乙   羊刃殺   丙  戌 羊刃殺  辛  丑 羊刃殺  壬  申 羊刃殺

   亥          寅         巳         辰

 

例えば、日干が甲の人の場合、 羊刃殺は卯ですが、命式の四柱の二支に未と亥があれば、三合の卯は隠れているけれども、木局乙の主人公で、顕在の 羊刃殺同様、一人前に大暴れをします。午後の場合、今日星の力を殺すのが普通なのですが 羊刃殺を含んでいるときはその効力を発揮できません。

 

3. 飛び込み 羊刃殺

 

羊刃殺が、命式の四柱に現れておらず、4支の中の2支の起合で 呼び込まれる星にない場合でも、 羊刃殺は凶害を人に及ぼすことがあります。

つまり、命式中の星と、行運に巡ってくる星との間で起合が成立して 羊刃殺が飛び込んでくる場合です。

例えば、日干が甲の人の場合、 羊刃殺にならない亥が四柱の1支にあって、さらに 羊刃殺

でない未が行運に巡ってきた場合,、亥と未は木局の卯を呼びだし、木局乙は 羊刃殺に化けて作用します。

 

年支に有る場合

親の業を継ぐことなく、独立独歩の人生を歩もうとします

 

月支にある場合

対人関係で波乱を呼ぶことは必定です。

ことに変通星の劫財と共にあると、冷酷な人生観を持ち家庭的に寂しい一生を送ります。

 

日支にある場合

自尊心が強く、何でも自分の思い通りに運びたがる傾向がある。

 

時支にある場合

この凶星のために一生波乱の人生を送り、晩年子供から裏切られることが多いようです。

 

<変通星との関係>

 

劫財  その激しさはさらにアップします

正官   その働きを傷官に変えます

印綬  印綬の吉作用の働きをまもれません。名誉を得ても病気になるとか。。

比肩  孤高の人となります

偏印  アイデアや発見の分野で成功を収める。