風水

風水

30分 5,000円


風水とは古く中国の漢の時代から伝わる環境学で、都市や住宅・墳墓などを造る際に、地勢や方位、地脈や陰陽の気などを考え、そこに生きる者とそこで死んだ者すべてによい自然環境を求めようとするもののことをいいます。

もともと風水は、中国の皇帝家のために用いられ、自然界のエネルギーである「気」があふれる良い風水の土地を探し、そこに祖先の骨を埋葬することで運気を上げるというものでした。やがて風水は皇帝の住む宮廷や都の造成にも用いられるようになり、現在では、風水はお墓よりもむしろ住居に使われるようになったのです。土地選びのときから風水を取り入れるのが一番ですが、すでに家がある場合でも、風水の良いインテリアに変えることで、気の良い流れを作り出し、良い風水の家に変えていくことができます。

中国では1966年から1977年まで続いた文化大革命で、それまでの文化を捨て去ろうという過激な運動が起こり、風水文化は「迷信」として一蹴され、それに関わる書物も、文化遺産も、研究者もすべてが葬り去られてしまいました。しかし同時に、その際に人材が中国から国外へ流出し、風水思想は欧米で徐々に受け入れられるようになったのです。

風水

風水とは環境科学である。土地をその起伏や水の流れ方などによって格付けし、住居地や墓地などとして、人間の用に供するための技術であり、風水を構成する重要な要素として、龍・穴・砂・水・向の五つの条件がある。

土地の起伏やうねり、山脈や尾根筋などの形状を神獣である竜に例えたものである。「龍管貴賤」といわれるように、「龍」は「貴賤」を司るものとされる。起伏が良く、生き生きとした「龍」を「貴龍」といい、多くの「気」が集まり、住む人の身分や地位を高くするという。

「龍」のなかの位置のことであり、「龍」に囲まれて特に多くの「気」が集まるところを「龍穴」と称し、非常に尊ばれる。また、「穴」によっては、官運、財運、名声、などについても、良い作用や悪い作用をきたすものがあるとされる。

「穴」の周囲の空気や、周囲にある土砂や、丘や建物などの固形物のことである。「砂管寿夭」というように、健康と長寿への影響を見る。きれいな空気や、泥濘になったり塵埃が上がったりしない土地、また適度な高さの丘や建物などを「寿砂」といい、住む人を健康や長寿に導く。

「水流」のことであり、「穴」の周囲の河川や道路など、水や車、人間などの通る道全般を言う。「水管富貧」と言われ、「水」は、住む人が金持ちか貧乏かを決定する要素とされる。「穴」の周りを取り巻いて流れるような「水」を「抱水」といい、そこに住む人は、いつも予定した以上の金銭が入り、予定以上の出費をすることがないので、次第に金持ちになる。

「立向」と称する、建物や墓石などの表面側が向く方位や、「坐山」と称する、「立向」と逆の背面側の方位のことであり、易卦や干支などの理論によって、建物や墓地の良し悪しを判断する。「向管成敗」というように、「向」が良ければ、住む人は成功することができ、「向」が悪ければ、住む人は失敗することになるという。

この5条件が揃った場所が風水の土地となり環境的にも最高と言われる。

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